データ入力用語シソーラス辞典

このページは 2007 年 07 月 17 日 21時46分58秒 に更新したキャッシュ情報です。

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取り組んとは?

[ 99] ITmedia Biz.ID:“1人プロジェクトマネジメント”に取り組んでみよう
[引用サイト]  http://www.itmedia.co.jp/bizid/articles/0702/07/news014.html

チームで働く場合の仕事管理術である「プロジェクトマネジメント」。実は、プロジェクトのリーダーではなくとも“マネジメント”できるのです。自分自身の仕事管理をチーム全体に広げてみませんか。
ですが当然のことながら、会社の仕事のうち1人で完結するものはほとんどないはず。組織で仕事をしている限り、社内であれば同じ部署や他部署のメンバーと連携することも多いでしょうし、独立している人であっても社外パートナーや顧客と一緒に仕事をすることが増えています。
そんな中、自分1人だけ「ライフハックの鬼」を気取って、担当分の仕事だけをきっちり片付けたところで、ほかの人の遅れやミスがあったら結局全体のプロジェクトは成功しません。いくらライフハックに励んだところで意味がないのです。失敗してしまった同僚のせいにするのは簡単ですが、組織のプロジェクトや作業を完遂する――という最終的な目的を忘れてはいけません。
そこで今回からは、個人の仕事管理の話を離れ、チームで働く場合の仕事管理術である「プロジェクトマネジメント」に視点を当ててみたいと思います。
日本ではなぜか「プロジェクトマネジメント」をしようというと、ほとんどの人が「そんな難しいのは自分には無理だよ」という反応を示します。プロジェクトマネジメントという言葉が持つ雰囲気のせいか、一般的に出回っているプロジェクトマネジメントの理論のせいか、多くの人がプロジェクトマネジメントというのは何か専門の知識を勉強して初めて実践できる特殊技能か資格のように考えているようです。
一度、そのプロジェクトマネジメントのイメージを綺麗さっぱり忘れてください。もちろん、大規模なシステム導入のプロジェクトでは、そういった専門知識も必要でしょうが、今回取り上げるのはそういう話ではありません。もっと身近な話なのです。
一般的なプロジェクトマネジメントの世界で、プロジェクトというと「始めと終わりが決まっている独特な活動」と定義されています。こう書くとなんだか小難しそうな印象を受けるかもしれませんが、肝心なのは「期間」と「目的」が決まっている活動のこと。「4月までにWebサイトを構築する」のもプロジェクトなら、「来週金曜日の同窓会の準備を進める」というのもある意味プロジェクトなのです。
では、マネジメントとは何でしょうか。簡単に言ってしまえば、期間と目的が決まっているプロジェクトを締め切りまでに終わらせる――ことです。
以前、記事「ToDoリスト3つのワザ」で大きいToDoは作業をリスト化して複数の締め切りを設定する方法を紹介しましたが、これなどもまさにプロジェクト。実は誰でも、多かれ少なかれプロジェクトマネジメントを実践しているわけです。
プロジェクトマネジメントが専門技能じゃないということがわかって少し安心したら、今自分が担当している仕事で、「1人プロジェクトマネジメント」をやってみましょう。
あなたがその仕事でリーダーかどうかというのは、この際、問題ではありません。その仕事で必要となるだろう作業をGTDの要領で書き出してみてください。その仕事に関連する作業を「すべて」書き出すということです。
例えば、ある顧客にプレゼンテーションをしようと思っていて、資料を3人で共同で作成するとします。「資料の作成」はもちろんですが、それ以外にもさまざまな作業があるはずです。「顧客とのアポイントの調整」もする必要があるでしょうし、事前にプレゼンの練習をするための「会議室を予約する」必要もあるでしょう。「資料をホッチキス止めする」作業や、当日「タクシーを呼ぶ」必要もあるかもしれません。
1人で書き出すのが難しければ、チームメンバー全員でやってみてもいいでしょう。大事なのは、「自分の仕事」という視点ではなく、その「プロジェクトの仕事」、つまりプレゼンテーションを成功させるために必要な仕事をすべて書き出してしまうということです。
「自分の仕事」を基準に考えてしまうと、必ずそれぞれのメンバーが自分の仕事の範囲を狭く考えてしまいがち。すると、お互いの“守備範囲”の間に大事な仕事がポトリと抜け落ちてしまいます。これこそが、プロジェクトの失敗の原因になる要因の1つになるわけです。
仕事が抜け落ちていることに気が付いたころには、その仕事は手遅れになっていることがほとんど。極端な話、この作業リストがちゃんとできているなら、そのプロジェクトは半分成功したも同然といえるでしょう。
プロジェクトの作業リストができたら、次にそれぞれの作業の見積もりをしてみてください。といっても、いきなりそんな見積をしても正確な見積なんかできるわけはありませんから、以前「自分時間予約術」でご紹介したようなざっくりとした見積もりで構いません。プロジェクト全体の規模によって、30分単位から1日単位まで、時間の単位も適度に変えるのがいいでしょう。
とにかく、1度全作業を見積もりするのが最初の一歩。見積もりをした次に、その時間を担当者ごとに合計してみましょう。これも自分時間予約術と同様にざっくりとでOKです。プロジェクトの締切までの業務時間と、見積時間を比較すれば、そもそも現在のプロジェクトの作業が、締切に対してどれぐらい余裕があるかを確認できるはずです。
この段階で、すでに見積時間があっさり業務時間を上回っているようだと、そのプロジェクトは「破綻まで秒読み」かもしれません。“危険水域”の警告だと思って、今のうちにやり方を変えるか、締切をずらしてもらうか、それとも人を増やすなり、土日出勤するなり、真剣に考え直した方がいいでしょう。
また、「各スタッフが何時間分の仕事を抱えているか」を把握しておけば、その仕事が遅れたとしても、どこまでほかの人がフォローして挽回可能なのかもある程度分かります。明らかに抱えている作業の見積時間が、残りの業務時間を上回りそうなメンバーがいれば、早めにフォローできるはずです。
こうして、作業リストと作業の見積時間のシートを1つ作っておけば、後はプロジェクトの間に定期的に振り返るだけで、1人プロジェクトマネジメントの基本は達成です。
もちろん「そんな簡単なやり方では、現在抱えている複雑なプロジェクトの管理はできないよ」という人もいるかもしれません。ですが、まずはここから始めてみてください。この簡単なやり方ができないようでは、複雑なプロジェクトマネジメントなんて、そもそもできるわけがないのですから。
何人メンバーがいようと、どれだけ大規模なプロジェクトになろうとも、結局、締切管理のための基本は、これまで紹介した個人の締切管理術とそれほど変わりません。もしあなたが、GTDやさまざまなライフハックを駆使し、仕事をストレスフリーで管理できるようになってきたと感じているのであれば、ぜひその対象を自分以外に対しても広げてみてください。
NTT、ITコンサルを経て、現在はアリエル・ネットワーク株式会社プロダクト・マネジメント室マネージャ。ビジネスパーソンの生産性向上のためのソフトウェアの企画・開発やコンサルティング業務に従事するほか、グループウェアやブログ、仕事術などに関する執筆・講演活動を行っている。ブログは「ワークスタイル・メモ」と「tokuriki.com」
作業を中断させるのはインスタントメッセンジャー、メール、そして電話――。目の前び仕事に集中するための「居留守術」とは? 最後の“奥義”とは何か
「頼まれ仕事ばかりでは自分の仕事が進みません」。自分がより重要な仕事をこなすためにも、上司が優先度を適切に決められるようにするためにも「作業予告術」を実践してみましょう。
「キミ、ちょっとこれ頼むよ」と割り込み仕事を頼まれた時、「今週は忙しいので来週なら対応可能です」と毅然とした態度で臨むために――。
いよいよ新しい年が始まりましたが、皆さんは2007年の目標はすでに立てたでしょうか? ToDoリストを活用すれば、1月の決意を1年間忘れずに過ごせるはずです。
毎回同じような作業になるルーティンワーク。そこに自分の時間がどれだけ取られているのか――。“慣れの罠”を回避する「ToDoリストタイマー術」をご紹介します。
ToDoリストにタスク名だけを箇条書きするのも方法だが、プラスアルファの要素を使えば仕事を効率化できることも。この機会にToDoリストのオプション機能を見直してみよう。
ToDo管理で軽視されがちなルーティンワークですが、本当にそれでいいのでしょうか? 仕事全体の効率化のために、まずはルーティンワークの効率化を考えてみます。
ひとくちにToDoリストといっても、使い方はさまざま。今回はシーン別に各種ToDoリストをご紹介する。文末には国内外のサービスやソフトを厳選したリストも掲載した。
Outlookなどのスケジュール管理ソフトで、よく見かけるToDoリスト。カレンダー的思考から離れて、便利に活用するテクニックをご紹介します。
modiphiにRSSリーダー機能、ケータイ連携で“チラシ2.0”もRSSフィードを作成できるオンラインサービス「modiphi」がバージョンアップし、RSSリーダー機能、フィード検索などを追加した。携帯電話に対応したソリューションも発表した。
研修で教えてくれない!:情報漏えい防止は日常の生活習慣から「メデア商事株式会社」の営業部3課の新人・小林ケンタは、課の先輩・高柳ワタルとお客様の元に出向くところだ。電車に乗った小林に「荷物を網棚に置くなよ!」と高柳が注意する──。
5分で読むビジネス書:ライフハックの原点から“今”に至る軌跡と系譜──『Lifehacker』Biz.IDでも翻訳記事を掲載している米Lifehackerのエディター、ジーナ・トラパーニが88のハックをまとめた。Gina Trapani 記事一覧
「成功の時期」と「成長の時期」:第1回 思った通り、願った通りの「成功の時期」人生には、目標を持って集中して取り組んでうまくいく「成功の時期」と、願った通りにはいかないけれど内省を深められる「成長の時期」がある。この周期を自分である程度把握できれば、突っ走り過ぎたり、落ち込み過ぎたりすることを防ぎ、自分のライフスタイルを見極める手がかりになる。
日本全国ラボめぐり:グループウェアの新しい使い方「ひとり言スレ」──サイボウズ・ラボラボの“生態”を明らかに──。4回目を迎えた今回のラボめぐりは、グループウェアなどで有名なサイボウズから分社したサイボウズ・ラボ。2007年に入社したばかりの西尾泰和さんに話を伺った。
「自分独自のOSを開発しよう」。その志の下に集まった開発者たち。彼らに共通しているのは、ある1冊の書籍との出合いだった
複数セッションからの同時のデータ変更を防ぎ、データを守る仕組みがロックだ。では、このロックが競合してしまったらどうする?
超売り手の転職市場で転職に失敗する人と成功する人の二極化現象。組み込みの転職市場で何が起きているのか
田口元の「1人で作るネットサービス」探訪:シンプルなツールをシンプルな生き方で──Plnet.jp・駒形さん
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jobtxt3 += 'ITエンジニア2万人の年齢と年収が一目瞭然隣の芝生(年収)は本当に青いのか???';

 

[ 100] 重点的に取り組んでいる課題(METI/経済産業省)
[引用サイト]  http://www.meti.go.jp/main/current_issues.html

経済産業省では我が国の産業競争力の強化、環境・エネルギー問題への的確な対応、質の高い公的サービスの実現に重点的に取り組んでいます。
○我が国経済は、民需や輸出を中心に回復しつつある。最近は、回復が中小企業や地域経済にも徐々に浸透しつつあるものの、規模・業種や地域によるばらつきがある。また、緩やかなデフレ傾向が継続していることには依然として留意が必要。
○ 中長期的には、人口減少と高齢化、グローバリゼーションの進展と国際競争の激化、エネルギー環境制約の高まりなどの大きな環境変化に直面。
○ 足下の景気回復の動きを一層確かなものとしていくとともに、我が国経済社会の新たな発展に向けて歩みを進めていくことが、経済産業政策に課された課題。
○ このため、経済実態・産業実態、産業の連関関係など臨場感ある現実認識を踏まえ、真に意味のある政策を展開する。
○ 施策を不断に見直す。特に利用者にとってわかりやすく効果的な施策体系となるよう、施策の思い切った骨太化を進める。
我が国の中長期的な発展のためには、技術やビジネスモデルの革新を通じて、新たな商品やサービスを生み出し、これらに体化された価値観やライフスタイルを国際社会に向かって提案していくことが不可欠。このため、以下のような政策課題に取り組む。
自由闊達な事業活動やイノベーションのためには、その基盤である社会システムが柔軟かつ透明であり、安全・安心で高い信頼性を有するものであることが必要。こうした「高信頼性社会」の構築に向けて、以下のような政策課題に取り組む。
高度な部材産業群・基盤技術を有する中小企業群とそれらに支えられている先端産業等との間の好循環のメカニズムの維持・強化
○東アジア地域の経済発展は著しく、我が国経済との相互依存関係は深化。東アジアにおける我が国企業の事業展開を円滑化し、東アジア地域の成長力を我が国経済の活力としていくためには、経済活動の更なる自由化と、各種制度調和や貿易投資環境整備が課題。
○ 併せて、多角的な貿易自由化や通商ルールの整備を実現することが必要であり、WTOドーハラウンドの推進やWTOルールの積極的な活用に向けた支援が課題。
○エネルギー資源の大宗を海外に依存する我が国にとって、その安定供給確保は最重要課題。中国・インドの急成長等による世界的なエネルギー需給逼迫の懸念や原油価格の高騰、累次の自由化に伴う競争の進展による市場環境の変化、地球温暖化問題等の環境制約等に対応し、長期的に安定的かつ効率的なエネルギー需給構造の構築を目指す。
○ また、エネルギー・環境面での対応を我が国産業の新たな競争力につなげていくため、持続可能な資源循環システムの構築など積極的な政策展開が必要。
○我が国経済の活力の源泉である中小企業の積極的な事業展開を促すには、基盤技術を担う中小企業の支援、人材の育成・確保、資金供給の円滑化・多様化、財務基盤強化等が課題。
人口減少・少子高齢化や財政制約の強まりの中、我が国経済の構成要素である地域経済を活性化するには、それぞれの地域の創意の下に地域の資源が効率的に活用される環境の整備が課題。

 

[ 101] 冬季五輪:全力で取り組んだ盧大統領、ショック隠せず | Chosun Online | 朝鮮日報
[引用サイト]  http://www.chosunonline.com/article/20070706000018

盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領は5日、2014年冬季五輪の開催地発表をグアテマラ市内の宿泊先で見守った。青瓦台(大統領府)関係者によると、平昌の敗北が判明したとき、盧大統領はしばらくぼうぜんとした様子だったという。盧大統領はその後、招致委員会の詰め所があるホテル前で「大韓民国!」と声援を送っていた200−300人のサポーターらと無言で握手を交わした。あるサポーターがいまにも泣き出しそうな表情でひざまずき、「申し訳ありませんでした」と声を掛けたが、目を赤くした盧大統領は慰めの言葉すら掛けられなかった。詰め所に立ち寄っても、実務担当者の手を握り、ただただ「ご苦労さまでした」と繰り返すのみ。宿泊先に戻ると、開催決定時のために準備していたレセプションなどの中止を指示した。盧大統領の受けたショックは大変大きかったと、青瓦台関係者は口をそろえる。
盧大統領は、土壇場の誘致合戦に全力で取り組んだ。2日に現地グアテマラに入って以降、盧大統領は国際オリンピック委員会(IOC)の委員30人とそれぞれ会い支持を求めた。食事を取る時間すらなかったほどだった。
グアテマラ入りする前、盧大統領はやや楽観していたようだ。経由地の米シアトルで1日、現地在住韓国人との懇談会に臨んだときには、「多少大変だが、まずは大きな声を上げたい。心配しないでほしい」と述べていた。青瓦台関係者は「同胞を喜ばせようとした発言」と説明したが、実際に盧大統領は勝利の期待を抱いていたようだ。関係者は、政府の関係部署が「1次投票で決着が付かなければ不安」との報告を上げたが、招致委は楽観ムードだったと振り返った。
盧大統領はシアトルでブッシュ米大統領と電話会談し、支持を求めたほか、出国前にも数カ国の大統領に電話をかけ支持を呼び掛けたという。盧大統領が平昌への冬季五輪招致合戦に本格的に取り組み始めたのは昨年8月だった。当時、卞良均(ピョン・ヤンギュン)大統領秘書室政策室長に対し、政府高官によるプロジェクトチームを結成し、招致戦略を統括するよう指示した。五輪招致がスポーツ外交や行政、IOC委員個人の攻略のみならず、国家戦略にもかかわるものだという認識に立った選択だった。
盧大統領は昨年12月28日、青瓦台で開かれた大・中小企業相互協力会議で、李健熙(イ・ゴンヒ)サムスン・グループ会長に平昌への冬季五輪誘致に対する支援を要請した。平昌は李会長に、麗水エキスポ(11月に開催地決定)は現代自動車の鄭夢九(チョン・モング)会長に招致活動を引き受けるよう求めた。グアテマラで開かれたIOC総会に直接出席することを決めたのもこの時期だった。そして、競合都市があるロシアとオーストリアの首脳が出席するかどうかを見極め、今年5月中旬に出席を最終決定した。今年2月25日の大統領就任4周年に合わせ実施した恩赦・復権の対象に斗山グループの粉飾会計事件で有罪判決を受けた朴容晟(パク・ヨンソン)IOC委員(前斗山グループ会長)を含めたのも招致活動を考慮したためだった。
ネット自殺:女子大生と女子中学生、2人の出会いは検索サイト 2007/07/16 14:23:07

 

[ 102] ITmedia +D Games:短期でなく、長期的な視野で日本市場に取り組んでいる――ピーター・ムーア氏インタビュー (1/2)
[引用サイト]  http://plusd.itmedia.co.jp/games/articles/0601/10/news008.html

CES 2006で、Xboxのキーマンであるピーター・ムーア氏にインタビューする機会を得たので、HD DVDサポートに関することや、低調な滑り出しとなった日本市場に対する展望などを聞いた。
今年のCESでは、ソニーやMicrosoftがブースに試遊台を数多く設置するなど、過去にはないほどゲーム分野に力の入った展示を行っていた。また、ビル・ゲイツ氏の基調講演では、Xbox 360用に外付けのHD DVDドライブが発売されるという発表があるなど、大きなトピックも目立った。そのCES 2006で、Xboxのキーマンであるピーター・ムーア氏にインタビューする機会を得たので、HD DVDサポートに関することや、低調な滑り出しとなった日本市場に対する展望などを聞いた。
ピーター・ムーア氏(以下、敬称略) 「HD時代」では、ハイデフィニション(日本で言うところのハイビジョン)映像が非常に重要な要素です。Xbox 360のオプションとして外付けのHD DVDドライブを提供し、Xbox 360ユーザーがHD DVDドライブを接続するだけでHDクオリティの映画コンテンツを再生できたほうが、ユーザーにとって利益になると考え決断したのです。
――このタイミングでの発表というのは、HD DVD対応のXbox 360が発売されるという、先日の日本での報道を受けてのものでしょうか?
ムーア いえ、違います。あの報道とはまったく関係ありません。また、あの報道もスクープでも何でもなく、単なる憶測であり完全な誤報です。あの報道では、HD DVDを内蔵するXbox 360が発売されるという内容に近かったですが、我々は外付けのオプションとしてHD DVDドライブを提供するのですから、完全な間違いですね。
ムーア その通りです。現時点ではそういったプランはまったくありません。Xbox 360の本体デザインには日本のデザイナーも関わって、非常にすばらしいものができたと考えています。もちろん、Xbox 360のデザインには大変な労力や時間をかけています。そういったものを、1年も経たない間に捨て、新しいものを作るというのはあり得ませんし、その理由もありません。第一、買っていただいたユーザーに対して失礼です。
――HD DVDドライブを外付けで提供するということは、他のデバイスに対しての対応も可能と言うことを意味すると思います。例えば、外付けでBlu-ray Diskドライブを提供することも可能なはずです。将来の状況によっては、そういったこともあり得るのでしょうか?
ムーア ベータとVHSのようなフォーマット戦争が起こらないように願っています。それによって不利益を被るのは消費者ですし、本当なら規格は統一されるべきなのです。ただ、現時点ではどちらが勝つかはわかりません。我々は、HD DVDのほうが、HDムービーの再生にも、PC用のデバイスとしても最も適したものであると考えています。特に、基調講演でも紹介したように、HD DVDのマネージメントコピー機能(クオリティを損なわずにHD DVDの映画のデータをPCにコピーできる機能)は、Blu-ray Diskにはないすばらしい機能です。
現時点では、そういった部分を考慮してHD DVDを選択していますが、実際にはHD DVDとBlu-rayのどちらが勝つかはわかりません。ただ、我々は外付けドライブという形態を取りますので、将来の状況の変化に対して対応は可能です。しかし、ソニーはそれができません。Blu-rayが勝てば、ソニーには大きなチャンスとなるでしょう。しかしBlu-rayが負けると、ソニーはかなりの痛手を被ることになるはずです。
――例えば、プレイステーション 3に対抗して、プレイステーション 3が発売される前に、Xbox 360のオプションとして外付けのBlu-ray Diskドライブを提供するというのはどうですか?
ムーア それは、次世代DVDフォーマット戦争が早期に終結して市場でBlu-rayが勝つ、ということを前提として話をしているように感じますね。しかし実際には、どうなるかはまだ分かりません。私たちは今年数百万台のXbox 360を出荷する計画ですが、それでもフォーマット戦争の結果を待って対応することができます。しかし、ソニー(プレイステーション 3)はBlu-ray決め打ちですから、それはできません。
ただ、ゲーム機と、次世代DVDの規格をオーバーラップして考えている人も多いようですが、ゲーム機ではすばらしいゲームがプレイできるという部分が重要です。ですから、我々は現時点でやるべきこと(すばらしいゲームを提供すること)に注力します。
ムーア 現時点では考えていません。HD DVDドライブは映像再生のみをサポートしたものとなります。現状のDVDフォーマットでも、すばらしいゲームが提供できると考えています。
「見る力を実践で鍛えるDS眼力トレーニング」レビュー:「見ること」がこんなにもタイヘンだったとは――実録「眼力」を鍛えてアイツのハートもゲッチュ〜?
眼の能力の尺度として広く認知されているのは、物体を識別する「視力」だろう。しかしそれだけが「眼」の「力」ではない。「眼」に対する認識をより深め、さらには鍛え上げてしまおうとこの1本を体験してみた。眼力は本当に向上したのだろうか?
“リアルさ”が魅力のテニスゲーム、「スマッシュコート プロトーナメント」シリーズ。その最新作がPSPで登場する。果たして、携帯ゲーム機であってもその魅力を感じることはできるのだろうか。最近、テニスにハマりつつある筆者がプレイしてみた。
少し遅れた冒険者がお届けするヴァナ・ディール奮闘記。バージョンアップのイベントになかなかついていけないけど、それを目標にコツコツとがんばっております!! アトルガンは遠くにありて思うもの……。
「トラスティベル 〜ショパンの夢〜」レビュー:ショパンがいまわの際に見た夢とは?――実在した音楽家をモチーフにした異色のRPG
ロマン派を代表する音楽家で、特にピアノ曲で数多くの傑作を遺したショパン。39歳という若さでこの世を去った天才作曲家は、その命が絶えるとき、いったいどんな夢を見ていたのか。バンダイナムコゲームスが放つ新作RPG「トラスティベル」は、その着想の奇抜さとXbox 360ならではの美しいグラフィックに舌を巻く。
一人身が身にしみる今日この頃。ニンテンドーDSソフト「しゃべる!DSお料理ナビ まるごと帝国ホテル」を使って花嫁修業を始めました。絶品料理で男心をつかんでみせます。
「喜屋武さん、これできますか?」(その3):喜屋武さん、大人の階段登ってますか?――「大人の女力検定」編
タレントとして、アイドルとしてより喜屋武ちあきが羽ばたくために、頼んでもいないのにどうでもいい試練が降りかかる。“女”というアドバンテージの使いどころ、間違ってませんか?
「パネルでポンDS」レビュー:消してもパネルはせりあがる、上からパネルも降ってくる――落ち物ならぬ、せりあがり物パズルゲーム
スーパーファミコンから続く定番パズルゲームの最新作は、本体縦持ち・タッチペン推奨の温故知新なアクションパズルゲーム。ハマると抜け出せないパネル地獄にしてパネルの楽園があなたを待っている。
「ファイナルファンタジータクティクス 獅子戦争」レビュー:あの「FFT」が10年ぶりによみがえる!――楽しいゲームは、いつ遊んでも良いものです
「ファイナルファンタジー」シリーズの中でも、外伝的なタイトルであった「ファイナルファンタジータクティクス」が、10年の時を経てPSPに移植された。装いも新たになったシミュレーションRPG、傑作と表される本作を遊んでみました。
サッカーゲームの“定番”といえば「ウイニングイレブン」シリーズが挙がる。期待される最新作まではまだ時間がかかりそうなので、既存のシリーズでもう1歩踏み込んだ遊び方や、トコトン楽しむためのアイディアを提供したいと思う。これで次回作の構想が見えてくる?
くねくねハニィの「最近どうよ?」(その12):くねくねハニィの最近どうよ? 緊急! アメリカの市場とE3の今後
相変わらず周期がよく分からない「最近どうよ?」第12回目。北米市場に出張して行ってきて帰ってきたばっかりのくねくねハニィが送る「緊急! アメリカ市場とE3の今後」。E3を来週に控えて何か言いたいことがあるらしい。緊急なので熱いうちに読むべし! ってことで、よろしこっ。
まもなくクローズドβテストが開始される「ニアディアオンライン」。国内ではジークレストの「アットゲームズ」からまず、サービスが開始される。これに先駆けてテストプレイをする機会をいただいたので、どのようなゲームなのか紹介していこう。
連載第43回は、リクエストをいただいた「レインボーアイランド」(タイトー)。「バブルボブル」の続編で、人間になったバブルン改めバビーが登場します。虹に乗って空へと駆け上がる、メルヘンチックなゲームです。
「新生R.O.H.A.N」レビュー:初心者に優しくなったとウワサの「新生R.O.H.A.N」を、試しに遊んでみました
2006年11月に正式サービスを開始したMMORPG「R.O.H.A.N」は、4月26日から「新生R.O.H.A.N」として生まれ変わり、現在はフリーテスト中だ。どれほど生まれ変わったのか、プレイして確かめてみました。
「命」をテーマとした物語、そしてショパンの楽曲をモチーフとした章立て、スタニスラフ・ブーニン氏の演奏。「トラスティベル 〜ショパンの夢〜」はどのようにしてできあがったのだろうか。
「NAMCO BANDAI EDITORS DAY 2007」:近くてもよし、遠くてもよしの敷居の低さを目指す――「エースコンバット6 解放への戦火」インタビュー
「NAMCO BANDAI EDITORS DAY 2007」の会場で本作プロデューサーの一柳宏之氏と海外事業部の久保田達也氏に本作についてお話をうかがった。リアリティを追求した中でのアンリアリティとは?

 

[ 103] 第9回 そろそろまじめにクラスに取り組んでみようか − @IT
[引用サイト]  http://www.atmarkit.co.jp/fdotnet/vblab/vb2005m_09/vb2005m_09_01.html

プログラミングの学習といえば、まず変数から始まって、演算や条件分岐、繰り返し処理、配列……と進むのが一般的。Visual Basicではフォームにコントロールを配置するだけでWindowsアプリーションが簡単に作成できるので、コントロールの配置やプロパティの設定などについても、初歩の段階で学ぶはずだ。Visual Basic 6までは、そういった知識を手に入れれば、曲がりなりにもプログラムが書けた。
ところが、Visual Basic 2005(と.NET Frameworkのクラス・ライブラリ)を使ったプログラミングでは、そうはいかないこともある。確かに、簡単なプログラムならこれまでの延長で何とかなる。だが、ちょっと複雑なことをやろうとすると、いろんな「おまじない」が必要になってくる。
例えば、Newキーワードがその1つ。この連載でも以前に取り上げたが、XMLドキュメントを扱うためには、
といった宣言が必要になる。教える方の立場からすると、この段階で「New」の説明をするのは大変なので「『おまじない』だと思って書いておくこと」と、できるだけさらっと流して済ませたいところだが、教わる方の立場からすると「Newを付けたり付けなかったりするのはなぜ?」とか「どんな場合にNewを付けるの」とか「そもそもNewって何?」という疑問が次々と浮かんできて、簡単に右から左へと受け流すわけにはいかないものだ。
そういった問題が気になりだすともう止まらない。クラスからオブジェクトを作成し、プロパティやメソッドを利用する……といったことがおぼろげながらにも分かったら、今度は、作成したオブジェクトの名前を使う場合と、クラスの名前を使う場合があることに戸惑ってしまう。例えば、上のXmlDocumentクラスの場合は、
のように「クラス名.メソッド名」と書くことがある。おまじないだと思って、場当たり的に「これはこうするもの」と覚えようとしても、早晩、胸のモヤモヤに耐えられなくなるだろう。
今回は、そういったモヤモヤを解消して、気持ちよくコードが書けるようにしたい。そのためには、これまでできるだけ避けていた「クラス」の考え方に正面から取り組む必要がある。クラスが気になって、少しばかり勉強してみた人は「継承」だとか「抽象クラス」だとか「インターフェイス」といった用語に出合ったことがあると思う。そして、たいていの場合、考え方の複雑さにうんざりしたことと思う。
だが、今回はそういう話はしないので安心してほしい。それ以前に、解消しておくべきモヤモヤの部分をきちんとクリアしておきたいと思う。クラスというのは、栄養価は極めて高いが、消化のすこぶる悪い食べ物のようなものだ。最初に、十分かみ砕いておかなければ、消化不良を起こして胃や腸を痛めてしまう。そうなると、先に進もうにも進めない(あるいは身に付く前に、素通りしてしまったりするかもしれない)。というわけで、できる限りゆっくりと進めたい。
多くのプログラミング言語では、オブジェクト指向の考え方や機能が、伝統的なプログラミング言語に追加されるような形で導入されてきたので、説明するときにも、一通りの言語要素を紹介した後、やおら「クラスとは……」「オブジェクトとは……」という流れになることが多い。だが、どうやらそういう説明の方法は実情にそぐわなくなってきたようだ。
四則演算のプログラムだとか、数字を1から10まで足すプログラムだとか、いかにも勉強のためといった感じのプログラムであればそれでもいいのだが、少しばかり使えるプログラムを作ろうとすると、いきなりクラスやオブジェクトという用語に遭遇するのが普通だ。もしかすると、変数の説明をする段階で、「値型」と「参照型」について簡単に触れ、簡単なクラスについて知っておいた方が、後で感じるモヤモヤが少ないのではないかと最近は思っていたりする。
「値型の変数」というのは、データを保持するための変数のことで、整数や構造体などがこれに当たる。イメージとしては図1のような感じになる。この型の変数については、以前からも使っているものなので、違和感を覚えることはないだろう。
一方、「参照型の変数」には、データそのものではなく、データがどこにあるかという情報が保持される。文字列(String)や配列、クラス型などがこれに当たる。
例えば、String型の変数を宣言すると、文字列データを入れるための領域が確保されるのではなく、文字列がどこにあるかという情報を保持するための領域が確保される(図2)。
文字列やクラスなどは参照型の変数と呼ばれ、その記憶域にはデータがどこにあるかという情報が保持される。そのような情報のことを「参照」と呼ぶ。C言語のポインタ変数と似ている。
図2に示した「20」という数字そのものには特に意味がなく、「Hello」という文字列のある場所を示す番号だと考えてもらうといいだろう。その番号が、文字列を参照するための変数stに代入されるので、stに20が入るというわけだ。つまり、stの内容を見れば、文字列がどこにあるかが分かる。参照型の変数というのは、宝箱がどこにあるかを記した地図のようなものだと考えてもいい。
ただし、20などという意味のない番号をいちいち書くのは面倒なので、代わりに、「参照」のイメージに合わせて、図3のように表すことも多い。このように表しておけば「変数を見れば、データがどこにあるかが分かる」というイメージがつかみやすくなるだろう。
変数に文字列などのデータそのものが入っているのではなく「参照」が入っていることがよく分かる。参照先に実際のデータが保持されている。
「値型と参照型は分かったが、じゃあそれがクラスと一体どういう関係があるの」と思った方も多いだろう。確かに、これだけを見れば、クラスそのものとは関係が薄いように思われる。だが、実はこれを理解しておくことが後々ボディブローのように効いてくる。値型と参照型の違いを詳しく説明したのはそういうわけだ(さらっと読み流してしまった人はもう一度ここまでの内容を読み直してきちんと理解しておこう)。
そしてそのうえで、クラスを見ていくと分かりやすくなるはずだ。ただし、あまり説明ばかり続いても退屈なので、次は実際にプログラムを作りながら見ていくこととする。
  2.サンプル・プログラム13 − クラスとオブジェクトを理解するためのプログラム
ホワイトペーパー利用者に「Amazonギフト券」を抽選で100名様にプレゼント!――TechTargetジャパン リニューアル・キャンペーン
よく使う部品の組み合わせは1つのコントロールとしてまとめておけば便利。その作成方法から利用方法までを詳解
新EntLibは“共通部品”から“フレームワーク”に進化した?! 追加された大型新機能の特徴をサンプル・コードを通して解説する
いよいよ本論に突入。まずは関数についてまとめる。JavaScriptでは関数もオブジェクトであり、柔軟な構文が用意されている
@ITトップ|VB業務アプリケーション開発研究室 トップ|会議室|利用規約|プライバシーポリシー|サイトマップ

 

[ 104] 大学での課外活動に積極的に取り組んだ人ほど、社会人基礎力が高い - GIGAZINE
[引用サイト]  http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20070313_work_communication/

株式会社毎日コムネットが調査したところ、大学時代の課外活動経験(クラブ・サークル経験)がある人ほど、顧客や社会貢献等の他者に働きかけ評価を得ようとする意欲が高いそうです。
まあ、他者とのコミュニケーションを取りたくない人はわざわざ課外活動はしないでしょうけど、いったいどのような調査なのでしょうか。
この調査は法政大学大学院教授・諏訪康雄の協力を得て、大学卒業後5年内の若手社会人1380名を対象に行われた分析調査。
課外活動に積極的に参加した者は、就職した会社が第一志望企業である率と、上司とコミュニケーションが取れていると思う率、職場で自分が期待されていると感じる率は非参加者に比べて高いという結果に。そして、職場での人間関係にストレスを感じる率は低いという結果が出たそうです。
課外活動に参加していた方が就職活動時にアピールポイントが増えるので、第一志望企業で働ける可能性は上がりそうです。それ以外は意識調査なので実際はどうかわかりませんが、人間関係にポジティブな思考を持っている人が大学時代に課外活動経験がある人に多いという傾向はあるのかもしれません。
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大学での課外活動に積極的に取り組んだ人ほど、社会人基礎力が高い(GIGAZINE) 株式会社毎日コムネットが調査したところ、大学時代の課外活動経験(クラブ・サークル経験)がある人ほど、顧客や社会貢献等の他者に働きかけ評価を得ようとする意欲が高いそうです。 [PDF]大学生の課外活動経験と就職後意識との相関調査を発表(毎日コムネット) そりゃあ課外活動を進んでやる人は、自分から何かを始めようとする力はあるだろうし、…
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[ 105] 石井英男のDigital Life
[引用サイト]  http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/1101/digital017.htm

ソニー「VAIO type G」開発者インタビュー〜ソニーが本気で取り組んだ、ビジネス向けモバイルノートPC
ソニーから登場した「VAIO type G」(以下type G)は、1スピンドルモデルでは重量898gの世界最軽量ボディ、2スピンドルモデルでは約12.5時間という世界最長駆動時間を実現した12.1型液晶搭載のモバイルノートPCだ。このクラスのモバイルノートPCとしては、パナソニックの「Let'snote」シリーズが高いシェアを獲得している。type GはVAIOとしてこのビジネスノートマーケットに勝負を挑む製品だ。
これまでVAIOシリーズでは、「バイオノート505」に始まり、「VAIO type T」や「VAIO type S」など、携帯性を重視したモバイルノートPCがリリースされてきたが、これらは基本的にコンシューマ向け製品であった。それに対し、type Gは、ビジネスユーザー向けに本格設計されていることが特徴だ。
また、ビジネスユーザー向けのノートPCとしては、15.4型/14.1型液晶搭載の「VAIO type BX」が登場しているが、携帯性重視のビジネス市場向けモバイルノートPCは、今回のtype GがVAIOシリーズ初となる。ライバルを上回る軽量性と堅牢性、バッテリ駆動時間を実現したtype Gは、ソニーの底力をまざまざと見せつけられる製品だ。
今回は、そのtype Gの開発の中心となった企画担当者やエンジニア、デザイナーにインタビューする機会を得た。いろいろ聞いてみたので、早速その内容を紹介していこう。
高橋 企画担当の高橋です。ビジネス向けノートPCは、以前A4サイズのtype BXという商品を出しましたが、日本のモバイル市場においては、B5サイズが主流になっています。特に首都圏では、電車などの公共交通機関で移動される方が多いので、モバイル需要がなくなることはないだろうと考えています。その中で、軽さやバッテリ駆動時間、さらにビジネスシーンで必要な壊れないという安心感が必要でないかと考えました。
モバイルを得意とするVAIOとしてはビジネスPCの世界においてもモバイルを提案していきたいと考えており、今回のtype Gは戦略モデルとして、ビジネス向け製品拡大の起爆剤として投入しました。
VAIOは、そのロゴに意味が込められているように、パソコンでAVを楽しもう、というエンターテインメントマシンがそもそものコンセプトです。そのため、初めから、VAIOはビジネス向け商品ではないというお声をいただいてしまう、ということが多々ありました。海外などでは、type Tやtype Sはビジネスパーソンに好評なのですが……。そのため、ゼロからビジネス向けモバイルノートPCを作ろうと。そしてやるからには、VAIOらしい提案というのを模索して、1年半ほど前からプロジェクトをスタートして、今日に至ったわけです。
ソニー株式会社 VAIO事業本部 エリア事業推進部 B2B事業室 プロダクトプロデューサー 高橋直樹氏
Q:先日もBCNの調査結果が出てましたが、やはりこのクラスの製品は、パナソニックのLet'snoteシリーズが、B5以下では50%以上のシェアを持っていて、ソニーが2位で28%でした。率直に言って、実物を見させていただいたときに、Let'snoteをよく研究されていると思ったんですけども、そのあたりはいかがですか? また、そのライバル製品に対するtype Gのアドバンテージとは何でしょうか?
高橋 Let'snoteを意識しなかったといったら、それは嘘になりますが、意識したのはLet'snoteだけではありません。ただ、モバイルPCというのはやっぱり、VAIOが本家だろうと。そういう自負もあります。やはり元祖モバイルPCはVAIOでしょ、ということをもう一度知っていただきたいと、奮起してやってきました。
他社が実現しているところは、絶対に超えなくてはダメだというのを共通認識として、ここにいるメンバーと設計が必死で頑張ってきました。そこにVAIOらしい軽さだとか、薄さだとか、バッテリ駆動時間を実現しようと。
だけど、我々も実はアピールこそしてきませんでしたが、type Tなどは、実際には高いレベルを実現していたんですね。だったらもっと積極的にアピールしていこう、世の中のお客様が関心を持ってくださっていることが常識になりつつあるのだから、VAIOも積極的にやることによってVAIOのアドバンテージに高めていこうということを、最初の構想段階で考えました。
Q:その辺もソニーとしては、結構大きなチャレンジというか、今までテストはしていても、耐圧何kgfといった数値は外に出していなかったわけですよね。
高橋 そこは相当、内部でマネージメント層の説得をしました。ビジネス拡大のためには、堅牢性をこうやってアピールしていく必要があるんだと。
高橋 限界値としてはもっと上を行ってますので、ご安心いただきたいと思います。もちろん、壊れないことを保証しているわけではないんですが。
Q:それは他社さんもそうですよね。テストをクリアしたけど、壊れないことを保証するわけではないですよね。やはり想定ユーザーとしては、ビジネスの道具として持ち歩くヘビーなモバイラーあたりですか?
高橋 主なターゲットユーザーはそうですね。営業マンや保険外交員、コンサルタントなど、常日頃顧客先でPCを使うことが多いビジネスモバイルユーザーです。もちろん、標準PC的な使い方も想定しています。ビジネスの土俵に乗っかるというのは、まず企業内のITマネージャーさんに、VAIOも安心して社内PCとして使えるねという、安心感をもってもらうのが第一です。
それに加えて、いかにVAIOの魅力に気付いていただくか。個人のお財布で買っていただく、あるいは領収書を切って経費で落としてもらう。そういう個人買いのお客様というのが、ビジネスユースには非常に多いです。そういうお客様を取り込んでいくには、やはりVAIOの強みというものをもっとアピールしていかなくちゃいけないと。バッテリ駆動時間とか軽さとか、堅牢といったこと以外に、やっぱり薄さだとか、デザインだとか、VAIOらしいと思ってもらえること、そこをいかに盛り込んで、選んでいただけるようにするかを考えました。
ユーザー様が、実際にクライアントさんのところに出向いてさりげなく取り出したときに、「これはいいですね」と言ってもらえるようなものにしたいというのが狙いですね。要するに所有感をきちんと出していきたい。持ち歩いてそれを使うシーンに対して、満足感をお客様自身が持ってもらえる。単なる仕事の道具を超えるもの、そこが一番注力したところじゃないかと思っています。
Q:type Gは、軽さ、丈夫さ、バッテリ駆動時間について、世界最高レベルを達成したわけですが、その開発にはいろいろ苦労されたと思います。特に苦労した点は何ですか?
林 やはり、軽量と剛性、堅牢性のバランスをとるのに非常に苦労しました。type Gを作るにあたって、やはり、世界最軽量のマシンを目指したかった。そうはいってもビジネスで使ってもらうためには、安心感は欠かせないので、堅牢性も重視しています。
今までもVAIOは他社以上に堅牢性を重視して作ってるつもりなんですが、お客様にはVAIOは華奢だというようなイメージを持たれがちでした。そこで数字で実証することを目標にして、軽いけれど、丈夫だということを実現するために、メカ的なところですごく苦労してます。
浅輪 軽さと強さと薄さですね、その3つを両立させるために、素材にこだわって、素材にカーボンを全部で3面に使ったり、その素材の強さを生かしつつ、穴を開けて軽量化するとか、バランスをうまくとってやっています。
ソニーイーエムシーエス株式会社 長野テック VAIO設計部 type G プログラムマネージャー 林薫氏
ソニーイーエムシーエス株式会社 長野テック VAIO設計部 type G メカニカルリーダー 浅輪勉氏
Q:カーボンがボディに占める割合が、今までで1番多いわけですね。パームレスト部分もカーボンなんですか?
林 我々が「マルチレイヤーカーボン」と呼んでいる部分が、天板と底面ですね。パームレスト部分はカーボンモールドと呼ばれている、練り込み樹脂の成型品です。
林 そうですね。両方とも広義の意味ではCFRPなんですけども、我々はカーボン繊維を敷き詰めて積層したマルチレイヤーカーボンと、カーボン繊維を練り込んだカーボン補強樹脂の2種類を使い分けていて、今回パームレストに使っているのは、カーボン補強樹脂です。
林 はい、カーボンの含有率から言っても、マルチレイヤーの方はほとんどカーボンですが、カーボン補強樹脂のほうは、割合で10%くらいのカーボン繊維が入っていますので、物性的にはかなり差があります。それでも、通常の樹脂に比べれば飛躍的に強いですが。
林 はい、表面はものすごく固いもので作ってやって、パームレストはそれに次いでという感じです。形状的な難しさもあって、パームレスト部分って構造が複雑になるので、CFRPの積層板だと作りきれないというところがありますね。
浅輪 ちょっと色が変わって見えているところなんですけども、こちらがCFRPの積層板、マルチレイヤーカーボンと呼んでいるパーツでして、そこに樹脂をくっつけてできたものが天板と底面です。実際はちょっと材料が違うんですけども、この樹脂にもカーボンが入ってまして、このカーボン補強樹脂だけで作っているのがパームレストになります。
Q:カーボンを採用したメリットとしては、丈夫なことももちろんですが、導電性があるので、EMI対策も楽になりますよね。
浅輪 はい、例えば、type Tの底面には金属のシールド板が貼られていますが、type Gにはシールド板は貼られていません。
type Tの底面(左)とtype Gの底面(右)の比較。type Tの場合は、内側に金属のシールド板が貼られているが、type Gではシールド板は貼られていない
浅輪 はい。ただ、こういったシールド用の部品がいらなくなるというメリットもありますので、そんなに圧倒的に高くなるというものではないです。
Q:他社では、ボディにカーボンを採用した製品って見かけませんよね。マグネシウム合金はいろんなメーカーで使われていますけど。これはやはり使うのが難しいということなんでしょうか。
浅輪 はい。こういった情報機器でこういう形でカーボンを使っているのは、我々だけだと思います。カーボンメーカーさんと共同開発してやっています。
Q:以前はプレミアムモデルとして、カーボンの繊維をわざと見えるようにしたりしてましたが、type Gではあまり素材感は強調していませんね。
浅輪 そうですね。素材が持っている特徴を生かしているという感じで、見た目よりは強度とか、そういうのですね。
Q:type Gは、シンプルですっきりとしていて、ビジネスの道具として優れたデザインだと思います。最初からこういう形にしようと思っていたのですか?
熊野 もちろん、いろいろ試行錯誤した結果ですが、基本的なコンセプトは、使い勝手を訴求できる、誠実なデザインというのを心がけています。
今回私がこだわったのが、後ろから見た際の見栄えですね。特にビジネスユースでは、相手の方には液晶の背面を見られることが多いんですが、今までは一番最後にデザインされることが多く、バッテリが出っ張ってたりとか、コネクタが来てたりしていましたが、今回、バッテリの後ろにヒンジを持ってくるという、結構大胆な構成をこちらからお願いしました。それによって開いたときは、板が間仕切りのように相手との間にできるようなこととか、閉じて置いたときには、他のノートPCに比べて圧倒的に薄く見えるということも、考えています。
あと、使い勝手という意味では、type BXの頃からやっていますが、側面を斜めにしてコネクタが挿しやすいデザインにしています。ただ、それを全部手前のほうまで持ってきてしまうと、モバイル機器としては重たいものに見えてしまうので、手前は逆に入れ替えて手が入りやすいようにして、使い勝手を高めています。奥は上を向いて使いやすく、手前は下を向いて取り出しやすくというような、仮に多面的デザインと呼んでますが、そうしたことも細かく積み上げています。
今回、堅牢性を高めるために、マザーボードと外装の距離をある程度離していかなくてはいけなくて、このちょうど多面体の出っ張っているところがマザーボードの高さに来ているので、衝撃を側面で受けて、内部にはできるだけ影響がでないような距離を取ったりとか、ディスプレイを閉じた状態で横を当てられても、横から液晶が割れるというようなことを極力防ぐようなことを含めて、堅牢性を重視したデザインをしています。
通常のVAIOのデザインは、やはりコンシューマにAV要素などをアピールする製品が多かったと思いますが、今回は手法を変えて、とにかく積み上げできっちりビジネスユースで使える誠実なマシンを作っているつもりです。
熊野 視野には入れています。ビジネスユースでもVAIOならではのラインナップを提供できれば、と思っています。
高橋 ビジネス向けPCとしての、type BXとの一体感、兄弟感は、絶対にやっていこうと。VAIOは、ビジネス向けとしてはいわば最後発に近い。VAIOもちゃんとビジネス向けをやってますよ、ということをまだまだ言い続けないと。そういうフェーズだと思います。その意味で、デザイン的にも先に出したtype BXのエッセンスを取り込んでもらってます。天板とかヒンジ構造とか。type BXのモバイルという位置付けですね。作り込みは全然違いますけども。12.1型という中でのVAIOビジネスPCというポジションをまず明確にしました。
林 今回type Gという商品を作ることで、我々はビジネスユーザーに対して、ビジネスユーザー向けの商品をきっちり作り込んだというメッセージを発したかったんです。そこはスタートする時点から、道具としての自己主張をあまりしない、お客様を主役にたてるようなデザインにしてほしいというリクエストをして作ってもらっているので、今までとは大分違う発想になっています。
Q:type Gは、同じ筐体で1スピンドルモデルと2スピンドルモデルがあるわけですが、これも最初の段階で、両方作ることに決めたんですか? 例えば、2スピンドルモデルで、光学ドライブを着脱式にするとかのは、強度とか重量の面で難しいということでしょうか。
熊野 ベイ構造にしてしまうと、その分厚くなって重くなるので、今回は、そういう手法はとらないことにしました。
ソニーイーエムシーエス株式会社 長野テック VAIO設計部 type G プロジェクトリーダー 肥後亨氏
肥後 取り外せるのなら便利だとは思うんですけども、それよりも軽くて薄いほうが、モバイルノートとしては使い勝手がいいのではないかと。
高橋 今回、1スピンドル、2スピンドル、両方出した背景は、マジョリティは2スピンドルだと認識しているんですけども、1スピンドルノートの「バイオノート SR」シリーズの再来を望む声は非常に大きいんです。そこで、今回、バッテリを含めた重さが見えた段階で、1スピンドルモデルは、とことん軽さを追求しようと舵を修正しました。1スピンドルで898gですね。それに惹かれるお客様も少なからずいらっしゃるのではないかなと期待をしています。
Q:1スピンドルで900gを切ったと。これまでにもLet'snoteや富士通の「LOOX Q」が、1kgを切って900g台を実現したということで、かなりインパクトがあったんですけれども、800g台というのは当然さらにインパクトがありますよね。しかもこのサイズで。「VAIO type U」などは小さいから、軽いのも分かるんですが、このサイズで800g台というのはやはりすごいですよね。持ってみると、モックアップじゃないの? というくらい軽く感じるんですが、その軽さを実現するためにいろいろ苦労されていると思います。その辺の秘密を教えてください。
肥後 まず、今回の液晶なんですが、type Tの11.1型ワイドと比べて、12.1型の4:3になると、面積的には大きくなりますが、重量は10g以上軽くなってます。いろんな工夫をしています。厚みに関しても若干薄くなってます。重さで一番効いているのは、ガラスの厚みを0.3mmから0.2mmまで薄くしたことですね。その他に、導光板の厚みも若干薄くして、駆動回路の基板面積も小さくしてもらって、薄く軽くしました。
浅輪 とにかく、全ての部分について重さを全部見直しをかけていきました。液晶から始まって、最初にお話ししたハウジング関係、素材を見直したりとか、基板もなるべく小さくしようとか、基板を繋ぐ接続部分の部品を軽くしようだとか、いろんなパーツを取り付ける板金なんかを、もうなくしちゃおうだとか、そういった工夫を至るところにしています。それこそ、0.1g単位で軽くする努力をしています。例えば、ハウジング、特にパームレストなんかがそうなんですが、穴を部分部分に空けたりとか、肉を薄くしたりとかしています。できるところは全部やろうという形でやっています。
林 今回、やるならダントツにやりたかったんですよね。他社が何gだからそこを目指してとかじゃなくて、やる以上はダントツでやりたかったので、本当に徹底的にこだわって、マルチレイヤーカーボンも先ほど浅輪が、他のパーツがなくなったりするので、そんなに高い素材じゃないと言ってたんですけど、コストを管理する側から見たら、カーボンはものすごい高いパーツなんですよね(一同笑)。だけど、今回はそれを2面に使って、あとパームレストにもカーボン素材を使って、そういうところにもなりふりかまわず軽量化をやりました。あるところを目指してそれができればいいというのではなく、とにかくやるならダントツでやりたいという意志があったので、できることは全てやりました。
林 我々はモバイルノートというのは、先ほどバイオノート 505のことをおっしゃってましたが、ソニーが先鞭を付けて切り開いてきた市場だという意志があって、そこはモバイルの本家としてどうしてもダントツになりたかったんですよ。
type Gに採用されている12.1型液晶。0.2mm厚のガラスを採用することで、type Tの液晶に比べても10g以上の軽量化を実現
Q:今回、標準モデルではCPUにCore Solo U1300を搭載していますよね。このクラスの製品だとCPUの選択肢もそれほど多いわけではありませんが。あと、軽さを重視して、HDDは1.8インチですよね。type Tなどでも1.8インチHDDが使われていますが、そのあたりのスペック的なご判断はいかがですか?
肥後 1.8インチHDDを選択した理由は、軽くなるという面も大きいんですけども、HDDの耐衝撃性が全然違うんですね。堅牢というのを前面に出していきたかったので、軽さというのももちろん大切だったんですけども、落下とかそういう衝撃に対して、1.8インチHDDのほうが強いので、HDDは1.8インチを選択しました。
林 やはり一番最初から、耐衝撃、耐荷重というのをtype Gの中で1番ウリのスペックにしたかったので、それを重視していろいろな構成を決めてます。1.8インチのHDDとか、カーボンを上下両面使って、上と下の1番外にさらされる部分に強い素材を使っているというのも、耐衝撃性っていうのを意識して選びました。
Q:堅牢性を高める工夫としては、カーボンを使ったことや1.8インチHDDを使ったこと以外にもいろいろな工夫がされているわけですよね。基板周りの話なんかも聞かせてください。
林 たとえば、コネクタやPCカードスロットの基板をマザーボードとは別にして、コネクタを差している状態で何か衝撃を受けたときにも、マザーボードには直接衝撃がいかないような工夫をしてます。
林 我々はそれにはすごいこだわりがあって、お客様に安心して使ってもらうためには、ファンは絶対必要だと思っています。ファンを使っていることのデメリットさえなければ、ファンはあったほうが絶対いいと思っていて、それでは、デメリットは何かというと、1つは騒音、もう1つは重量が重くなるということです。そこで、それを解決するソリューションを盛り込みました。超低電圧といえども連続でフルパワー動作させると、このサイズの筐体では自然空冷では熱を消化しきれないと思ってますし、実際、他社さんの製品では、フルパワーで使い続けるとスロットリングがかかる設定になっていると思っています。我々はそこをどんな使用状況でも必ずフルパワーが出せるというのを目標にしてやってますので。
林 実際、オフィスアプリなどを使っている限りだと、本当にそよそよ回っているだけで、気になるようなノイズは出ません。
Q:ヒートパイプを使わずに、グラファイトシートで熱を伝えてるとのことですが、これもVAIOでは初めてですか?
林 X505(バイオノート505エクストリーム)のときは、グラファイトシートだけで自然空冷していたんです。あそこまで薄く、軽くというのだと、それも1つの割り切りだと思います。今回は、ファンを搭載していて、通常はファンの部分に熱を移動させるのにはヒートパイプを使いますが、ヒートパイプは銅製で結構重いので、軽量化のためにグラファイトシートにしました。先ほどいった、ファンのデメリットを消すための軽量化というのはこういうところで図っています。
Q:熱伝導率の非常に高いグラファイトシートが開発されたというリリースは以前に見たことがあるんですが、あまりPCでは使われていないですよね?
林 使い方が難しいんですよね。シート状で供給されていますので、あまり大容量の熱輸送には向かないんですよ。ULVクラスの熱、たとえば5Wとか8Wとか、そういうものを消化するのはなんとかいけるんですが、もっと大きい熱量には使えないんですよね。
バッテリは3セルタイプと6セルタイプの2種類が用意されるが、外形は全く同一であり、6セルバッテリを装着しても、筐体からはみ出すことはない
肥後 実はtype Gの開発が始まった頃の目標はもうちょっと低かったんですね。設計的には世界最長のバッテリ駆動時間を目指していて、当初の目標はtype Tの10時間を越えることでした。が、開発途中で他社さんから12時間というモデルが出てきて、ハードルがあがってしまった。
それでどうしたかというと、まず、バッテリに関しては、最新の一番高容量のものを使ってます。ほかは、液晶の方で消費電力を抑えたりとか、基板的にはアーキテクチャが一緒なのであまり差異は出てこないんですね。ですから、本当にコツコツとやりました。
肥後 たとえば、使ってないところはこまめに切るようにするとかですね。メモリースティックにしろSDメモリーカードにしろ、使っていないものはなるべく電源を切れるようにして、ほんの何mW節約できるところまで、コツコツ、コツコツ、やっていきました。できることはすべてやると。じゃ、それができたからといってたとえば、メモリースティックの電源を切ったから何分延びるの? って言ったら、せいぜい3分とか5分とかですね。でも、それを10個やれば30分になりますから。1分とか2〜3分のものもありますけど、本当にそういうものをコツコツ、コツコツやるしかもう手が残ってないんですよ。同じバッテリを使っているのであれば、さらに2〜3時間駆動時間が延びるというのは、現時点ではほとんど無理だと思ってますので、あとはどこまで細かく止めれるかですね。
Q:パナソニックは液晶バックライトはLEDではなくて冷陰極管だったと思います。type Gで採用しているLEDバックライトのほうが効率が高そうですが、それはそれほどでもないんですか?
Q:同じようなスペックのノートでも、駆動時間についてはかなり差がありますよね。パナソニックやソニーはトップクラスですが、直販系メーカーなどではかなり駆動時間が短いものもあります。
肥後 やはり、ノウハウの積み重ねもありますよね。どこまで自分たちでやるかというか、3分単位のものを10個積み重ねて30分みたいなのは、自分たちで最初から最後まできちんと設計しているからこそというのがあるので。
浅輪 この辺がですね、見えないんですけど、この基板とここのフレキシブルケーブルはコネクタを使わずに接続されているんですよ。
肥後 軽くなるのはコネクタだけの重さですけど、コネクタのスペースも稼げますね。コンマ何gか軽くなって。
浅輪 はい、これをみると、すごく苦労の跡が分かると思うんですが(一同笑)。こういった部品でも、穴をあけて、必要のないところは軽くしています。よく見ると、基板にも穴が開いてるんですよね。
マザーボードとその他のパーツの実装の様子。マザーボードと他の基板はフレキシブルケーブルで接続されている
浅輪 基板に穴を開けても、コンマ1gとかそういう単位にしかならないんですけども、やっぱりやれる部分はすべてやりたいということで。例えば、この基板もここがちょっと変な形をしてますけども、これって必要のない部分なので、切れる部分を全部切ってしまったんですよ。
林 さきほども説明しましたが、コネクタ基板は全部分けてあります。そのコネクタを差した状態でストレスをかけると、大きな負荷がかかってしまうんですけど、それでマザーボードに大きな衝撃がかかって、マザーボードを壊してしまうというのを避けたいので、インターフェイス基板というのは全部独立してます。
林 その分を衝撃を吸収する空間にしていますので、このボディの中では贅沢に使ってますね。基板設計者と喧嘩したり(笑)。
HDDの四隅には衝撃吸収用ダンパーが配置されている。中央のメモリーカードスロット基板の形状にも注目。端が削られている
Q:指紋センサーやFeliCaポートが搭載されているのは、ビジネスを意識してセキュリティを高めるためですか。
高橋 はい、指紋かFeliCaで、セキュリティを高めることができます。そういったセキュリティニーズは、継続して取り込んでいきたいと思っています。
林 今回、堅牢性にすごくこだわりましたが、そうはいいながらも、かっこよく作りたいんですね。だから、最近、ボンネット構造がはやっていて、他社さんなどがやられていますが、我々は違ったアプローチで実現したくて、薄くてかっこいいままで、さらっと堅牢性も実現しているというのをやりたかったんです。そのためにカーボンなどの素材にこだわりました。
Q:確かに、ボンネット構造で天板がデコボコしているのが嫌だっていう人もいますよね。丈夫なのは認めるけど、見た目も気になるし、鞄に入れたときにもひっかかるとか。
肥後 そうですよね。そこが一番、私たちも気にしまして、鞄に入れづらいですよね。なので、うちは逆にフラットに近い形にして、鞄にもすっと入れられるような薄さとフラットさを強調しています。
林 ボンネット構造って、強度的にすごく強いというのは確かだと思いますが、我々の設計思想はちょっと違っていてフルフラットに作っていますので、荷重が1カ所にかかったとしても、全部に分散してかかるんですよね。ボンネット構造は強度的には強いんですが、実際の使用上、押してしまうと、たとえば、鞄の中で何かに押されたときって、必ずボンネットの凸の部分だけに荷重がかかってしまうんですよ。我々の設計は、あくまでフルフラットにすることで、1カ所への荷重集中というのを極力抑えたいという思想で作っています。
高橋 やはり同じような堅牢性を実現するにしてもやっぱりそこはVAIOらしさにこだわってやりたいです。
Q:さっきおっしゃってたように、液晶パネル部分が少しオフセットされているというか、内側にあるんですね。本体部分の外側で衝撃を吸収するようになっているわけですね。
熊野 そうですね。天板はフラットで荷重に関しても非常に強いんですが、側面から当たった場合に対処して、まずボトムから当たるように考えています。
熊野 デザインのことでいいますと、堅牢感を感じさせるデザインというのがありますが、今までは、ボトムを黒にしてパームレストを違う色にするみたいな、薄く見せるための工夫をしていたんですけど、今回はあえてそういうことをやめて、本当に薄いんですよ。というのをボトム1色、トップ1色というので表現しました。
それから、タッチパッドのボタンも、タッチパッドからボタンに渡ったときの感覚の微妙な違いとかも重視して、うっすらテクスチャを入れてます。このボタンも実は2色成型で、黒い樹脂の上に透明の樹脂を入れて2色で成型しているんですね。これは、やはり1番使うところですので、塗装剥がれとかが出てくるのがいやで、そういった工夫もしています。
林 今回は、すごくキーボードにこだわって作っています。特に静音性にこだわりました。やはり出先で使ってもらうものなので、キーボードの音がカシャカシャうるさいっていうことが起きて欲しくないので、メンブレンのラバーの構造から新規に見直して、非常に静音性の高いキーボードにしています。
林 たとえ表面が削れるくらいの使われ方をしてきたときにも、消えてしまうことはないです。まあ、一定の深さ以上、本当に削り取られたら消えちゃいますが。印刷の場合は、印刷の表面が一番先に消えてなくなってしまいますが、レーザー印刷なら発泡させた樹脂が内部まで入り込んでいるので、表面が削れてしまっても、残ります。
VAIO・OWNER・MADEモデルおよび、法人向けカスタマイズモデルでは、英字キーボードも選択できる
Q:ユーティリティソフトもビジネス寄りのものが搭載されてますよね。プレゼンモードとか、インターフェイスをロックできる機能とか。
Q:バッテリのエコモードも搭載してますよね。フル充電させないことで、サイクル寿命を延ばすという機能ですよね。Let'snoteシリーズでも同じような機能が搭載されてますが、あちらは充電を8割にとどめるのに対し、type Gでは5割までと8割までの2段階で選べるんですね。
林 「バッテリーいたわりモード」ですね。はい、5割にとどめると満充電保存の劣化が抑制できて、寿命が大幅に伸びます。モバイルPCといいながらも、一日中持ち歩くわけではなく、社内で使っていて、社内会議のときに移動して使うというお客さんがたくさんいると思っています。そういう人に対しては、5割の充電でも十分用が足りるし、充電しっぱなしにしているお客さんほど、バッテリの消耗って早いので、こういう機能を付けました。
肥後 それも議論があってこだわったところです。手前に配置したほうがやりやすい面もあるんですが、実際にいろいろ意見を聞くと、使っているときにON/OFFする機会が意外と多いことが分かって、それならちまちまと付けるのではなく、堂々と付けようというのが今回こだわったポイントの1つです。
Q:インターフェイスに関しては、ソニーは最近、Bluetoothに力を入れてますよね。ビジネスシーンでもBluetoothというのは使われているのでしょうか?
肥後 実はアクセサリで、とても売れているのがBluetooth対応マウスなんですよ。その需要が伸びてます。やはりドングルを付けてワイヤレスにするのは嫌ですし、VAIOの強みって、アクセサリが充実していることですね。プレゼン用のBluetooth対応マウスがあったりとか、今後ビジネスユースでもしっかりと使えていくということを考えていくと、やっぱり搭載すべきかなと。
林 1スピンドルモデルだけi.LINKが載っている1番大きな理由は、光学ドライブのソリューションをソニーの純正アクセサリで用意するには、どうしても必要だったんですよ。PCは、光学ドライブからインストールを行なう場面も出てきますので、VAIOとしてオプションを用意しておかなくてはならないということですね。
Q:USBポートに関しては左右1つずつですよね。さすがに3個つけるのはスペース的に厳しいでしょうが、2個あればだいたい十分ということでしょうか。
肥後 見ていただければ分かると思うんですけども、もうコネクタを出す場所がないんです。左右にはスペースがなくて、さらに何かしようとすると、もう前面に出すしかないと。左にはHDDがついてますし、ここにコネクタを出して使い勝手がいいのかという話にもなりますし。
林 そこは、サイズと重量とのトレードオフを考えたときに、USBを3つにして大きくしてしまうよりは、2つに割り切って小さくしたほうがいいと。
肥後 一応、裏もとっています。企画のほうで、USBポートに何を接続しているのかを調査したところ、マウスとあと何か1つというのが現状では多かったです。それ以上繋ぐ場合は、ちょっと違うもの、デスクトップリプレースメントの機種になってきますので。
Q:あとは、メモリカードスロットですが、ソニーなので当然メモリースティックスロットは装備しているとして、SDメモリーカードスロットが用意されているというのも、使い勝手の面ではいいですよね。今はデジカメとかSDメモリーカード対応製品が多くなっていますので。
右側面にはUSBポートやモデム、ミニD-Sub15ピン、IEEE 1394(1スピンドルモデルのみ)が用意されている
Q:今回、新しくtype Gの筐体を作ったわけですが、この筐体でしばらく行くわけですよね。今後、CPUがアップグレードしたりという展開は当然考えられるわけですが。
林 はい、やはりビジネスのお客さんは、長くきちんと付き合っていかなくちゃいけないと思います。ころころとデザインを変えたりとか、機種のコンセプトを変えたりすると、お客さんを困らせてしまうので、我々としてもこのデザインを継続していくつもりで考えています。
Q:「Let'snote W5」では、直販限定の10周年記念モデルというややイレギュラーな位置付けではありますが、超低電圧版Core Duoを搭載した製品が出ています。type Gの場合は、VAIO・OWNER・MADEモデルでは、Core Solo U1400は選べますが、Core Duoの選択肢は現状ではないですよね。熱設計的にはCore Duoも搭載できるようになっているのですか?
林 我々が考える基準では、このサイズ、この重さの今の設計では、Core Duoは放熱設計の基準からは外れてしまいます。将来的にはそういうことも見越して考えていますが、少なくとも今このセットの中にCore Duoを入れてしまうと、我々の基準は満たせないと考えています。
Q:将来的には、IntelのCPUも超低電圧版といえどもTDPが少しずつ上がっていくような感じですが、10Wを超えるようなところまで行くと、作るほうもなかなか大変だと思います。
林 そうですね。今回は、あえてCore Duoへの対応っていうのは割り切って、ダントツに軽いというものを作りたかったんです。Core Duoへ対応しようと思えばもう少しなんとかすればなりそうだったんですが、軽さを重視してあえて割り切ったというのがありますね。
Q:例えば、これでHDVの編集をするとかは考えられないでしょうし、それほど複数のアプリケーションを同時に開いてガンガン作業をするというのも、こうした製品では考えにくいので、それほどデュアルコアの重要性は高くないかもしれませんね。
林 そう思ってるんですね。バッテリライフに関しても、Core Duoにすると短くなってしまいますし。この製品のコンセプトでは、Core Duoのプライオリティは、他のものより少し低かったということです。
Q:それから、今は一般的なノートPCではワイド液晶の比率がどんどん高くなっていますよね。もちろん、ビジネス用途では、たとえばPowerPointなんかも4:3のほうがマッチするという部分もあると思います。ただ、Vistaでは、サイドバーが追加されてますので、ワイド液晶を活かせるOSだというような言い方がされることもありますよね。
林 我々も、ワイドか4:3か、すごく悩みました。将来的には間違いなくワイド液晶になると思ってますし、VAIOもコンシューマ向けモデルはほとんどがワイドになっているんですが、今日本でのビジネスモバイルを考えたときには、まだ今年は4:3のほうがお客さんにとっての利便性も大きいと思います。Vistaが登場しても、ビジネスのお客さんは、すぐにVistaに乗り換えるという人はあまりいないと認識していますので、あえて今年は4:3ということで、狙っていきました。
Q:VistaだとDPIのスケーリングが自由にできるようになっているので、12.1型でXGAよりハイレゾというのが、普通に使って実用的かどうかという議論もありますが、解像度が高いと、一度に表示できる情報量は増えるので楽しいかなと思います(笑)。
Q:今回、現状でできることはほとんどやり尽くしてしまったということですが、今後の方向性を教えてください。ビジネスノートマーケットにVAIOが参入することで、切磋琢磨することで、さらに製品が進化していくわけですから、ユーザーとしては嬉しい状況になったと思います。
肥後 その通りだと思います。たぶん、今はその分野ではある程度独占に近いような感じで、そこにうちが出ていくことによって、抜かれたり、抜いたりしながらやっていって、どんどん競争することによって、いろいろないい機能だとかが入ってきて、結果、お客さんにとっていいことが増えてくると思っているので、まずはそこに入り込むというのが今回の目的だと思っています。もちろん、負けないつもりでやっていくつもりです。
2003年に登場した「バイオノート505エクストリーム(PCG-X505)」は最薄部9.7mm、最軽量のモデルでは重量785gを達成した
林 軽量化と堅牢性に関しても、今回それなりの結果を出せたと思っているんですが、やはり究極の目標はまだまだだと思っていて、例えば、X505だと785gであの薄さを実現してましたよね。僕も実際に使っていたんですが、出張に持って行くには最適なマシンなんですよね。まだ、そういうところまでは達していないので、もっともっとやることはあると思っています。
林 ええ。今、できることは全てやり尽くしたと思っていますけど。これからは、本当に細かいことの積み重ねにしかなっていかないと思いますが、そうはいいながら、それを積み重ねて、今回、12時間に対して12.5時間ということができたので、そのコンマ5を何回も繰り返せば、それが1時間、2時間になっていくと思っています。
Q:昔は、バッテリで3時間持てば合格という時代もありましたが、最近はバッテリ駆動時間もずいぶん延びましたね。
林 10時間を越えるものの出てきましたからね。ただ、両極端に分かれてますよね。やっているメーカーは10時間超だけど、そうじゃないメーカーは5〜6時間とか。
Q:軽さや駆動時間にこだわっている製品はそれだけコストもかかってますよね。Let'snoteシリーズもそうですけど、こういうこだわった製品は、単にCPUなどのスペックだけ見ると価格が高いと思う人もいるでしょうが、ただこういう製品は軽くて、バッテリが長持ちすることに価値があるわけですから。例えば100g軽くするのに何万円というわけではないでしょうが(笑)、努力してコストをかけて軽くしているわけですよね。
林 はい。まさにそこだと思っていて、我々はスペックだけでPCを語りたくないんですよね。スペックじゃない部分にこそ、日本のメーカーの良さが生きてくると思ってます。我々、携帯機器を作り続けてきたソニーだからこそできるということを、PCの世界でもきちんと実現したいし、お客様に飽きられて終わってほしくないので。よくコモディティ化とかいうじゃないですか。だけど、携帯機器って絶対そういうものじゃないと思っています。自分が手で触れて持ち歩いて使うものって、そういうこだわりの部分を絶対に重視したいものじゃないですか。そこをずっと発信し続けて、お客様と一緒に市場を作っていきたいと思ってます。
浅輪 とにかく重さに関しては、私も今までいくつかの機種をやってきましたが、ここまで徹底的にやったのは初めてです。重さも厚さも、強さもそうですが、細部にもこだわっていいものに仕上がったと思っているので、非常に自信を持って、皆さんに提供できるかなと思っています。
熊野 今回、軽くする中での制約があって、カーボンも実はデザインにとっては制約が多くて、平面しかできないとか、曲げがこれだけしかできないとかっていう中で、設計チームと綿密にタッグを組んで、何がいいのかをさんざん議論して、最終的に非常に完成度の高いマシンになったと思います。自分でも本当に使いたい、長く使いたいと思います。ぱっと見の所有欲だけではない、なにかじんわりとくる良さが出てると思ってますので、ぜひ、長く使っていただきたいマシンだと思ってます。
肥後 特に軽いというところにこだわってますので、実際にモノを見て持っていただければ、すぐにその良さが分かってもらえると思いますので、ぜひ店頭などで見て下さい。
林 軽さだけではなく、ビジネスユーザーの使用シーンを想定した堅牢性を実現するために努力しました。自信を持ってお勧めできるダントツの商品を作りましたので、ぜひ、本当に手に取って欲しいというのが希望です。
高橋 あと今回、企業向けに「Gトライアル」というトライ&バイを行ないますので、ぜひ手にとっていただきたいです。
熊野 今回、オプションでこういうキャリングカバーも用意しました。今まで、ケースはあったんですけども、やっぱりケースからべりっと出して使うというのはスマートじゃないですよね。ただやはりそのまま鞄に入れるのは抵抗がある方がいらっしゃるので、本革を使って、出したらそのまますぐ使えるというものに初めてトライしてみました。
オプションとして本革製のキャリングカバーが用意される。カバーを装着したままでも全ての機能が使えるので、モバイルに最適
高橋 ビジネス向けということで、ビジネスモバイルの究極の形ということで、我々が考えつく限りのことをやってきました。エンジニア、それからデザイナーも、我々の中では一線級の人たちを惜しみなく動かしていただいて、本当にいい仕上がりになったと思っています。ビジネスユーザーだけでなく、店頭でも売るということで、コンシューマユーザーにも、お選びいただけることを期待しております。VAIOも本気でビジネス向けをやっているんだということが、1人でも多くのビジネスパーソンに伝わればと思っております。これが第一歩だと思ってますので、引き続き努力を続けていく所存です。

 

[ 106] 「ロータス123」生みの親が今取り組んでいること:日経パソコンオンライン
[引用サイト]  http://pc.nikkeibp.co.jp/article/NPC/20070531/273091/

スタンフォード大で学生が総長室に座り込み抗議|▲メイン|ジョブズの自宅まで見えちゃう「Street View」
先日、シリコンバレーで開かれたあるレセプションへ行ってきた。主催者はレベル・プレイング・フィールド研究所(LPFI)。「ロータス1-2-3」の生みの親であるミッチ・ケイパーと妻のフリーダ・ケイパー・クラインが創設したNPO(非営利組織)だ。
「レベル・プレイング・フィールド(Level Playing Field)」を直訳すると、「公平な土俵」とか「平等な競技場」という意味。つまり世の中の不平等をひとまずゼロに戻したところで、競争をしようではないかということになる。
LPFIは、黒人やヒスパニック系などの社会的に不利な人種で、さらに貧困家庭に育ちながら、数学や科学に才能のある高校生や大学生を対象に奨学金を出している。大学生の方は、カリフォルニア大学バークレー校から、学費保護を受けている最優秀レベルの学生を選び出し、これまで数年間で60人に奨学金を出した。高校生の方は、シリコンバレーを含むこのあたり一帯の高校から、やはり秀でた才能を見せる生徒90人ほどに、3年連続でバークレー校での夏期講習を受けさせる。
学生たちの家庭は、親が掃除夫をしていたり、あるいは無職だったりと、日々の生活を営んでいくのにも大変な思いをしているところが多い。大学へ進学するのも、家系で初めてというケースもほとんどだ。彼らを金銭的な苦労から解き放し、ともすれば教育に無関心な環境から導き出して、才能を伸ばそうというのが、LPFIの目指すところだ。
ミッチ・ケイパーと言えば、泣く子も黙るソフトウエアの神様である。「ロータス1-2-3」こそ、かつて80年代にそれを搭載したIBMのパソコンが成功した理由そのものと言ってもいい。ケイパーは、ロータス売却後ビリオネアになったが、今はその資金を元にオープンソース・アプリケーション財団や、こうした社会的な活動を続けているのである。
「金があると、すっかり忘れてしまうことがいくつもある。金銭的な安心感が、個人が能力を達成するのにどれだけ重要かということだ。恵まれない家庭では、家族を養い、いろいろな支払いを済ませることに日々懸命で、自分の才能を伸ばそうという気力も失ってしまう」。
LPFIの説明を聞いていて、うなる部分がたくさんあった。LPFIは、単に奨学金を出すというところにとどまらず、金持ちと貧乏の家庭に育つと何が異なるのかをじっくりと分析した上で、支援とメンター活動を行っているのである。
例えば、奨学生には1台ずつラップトップを支給する。悩み事があれば、相談に乗るスタッフがいる。それだけではない。恵まれた家庭なら、まわりにこれまた恵まれた人のネットワークがあるだろう。それを補うために、ケイパーを初め関係者がさまざまな一流の人々を紹介する。金があれば、企業でタダ働きをするインターンシップの道も開けてくるだろうが、彼らにはできない。だからLPFIの関係者がネゴをして給料を支給してくれるインターンシップのポジションを確保する。などなど。
この奨学金で5年前バークレーへ進んだある黒人の男子学生は、最優秀の成績で今年卒業し、秋から別の奨学金をもらってハーバード大学の医学部へ進学することになったという。彼はLPFIを通して、何人もの医学部の学長に会う機会をもらい、「こんな人になりたい」と医学への思いを高めたと語っていた。
シリコンバレーには、現代のロックフェラーがたくさんいる。事業を興して富豪になり、それをフィランソロピーに充てる。けれども、ロックフェラーとシリコンバレーの彼らが異なるのは、まるで起業と同じようにフィランソロピーでも実行と成果を重視することだという。
「Hands-on」、つまり自ら腕まくりをして取り組むこと。ケイパー夫妻は、まさにその手の人々だと感じた。
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